
株式会社TAT 代表取締役 髙野 芳樹氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社TAT
設立:2000年10月31日
役職:代表取締役
住所:兵庫県西宮市日野町4-50
URL:https://www.nailtat.com/tatweb/index.do
会社の誕生

入会のきっかけ

転機となるような学びは?入会してよかった?

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

全従業員に「会社のどこが好きか」というアンケートを実施し、答えをもとに幹部合宿を行い、TATの魂ともいえるコアバリューを「ラブ・エンジョイ・ワオ」と再定義しました。
そして2017年、業績が最も悪かった年に代表を交代し、社会に迎合するのをやめ、服装規定などをすべて撤廃。あだ名文化も復活させ、会社のイベントも「経営指針発表会」という堅苦しい名称から「MOKフェス(みんなの想いが形になるフェス)」へと変更しました。
自分たちらしい、本来あるべき姿を取り戻すことに舵を切ったのす。結果、会社の業績は劇的なV字回復を遂げました。
今後のビジョン
TATが目指す企業文化と未来のビジョン
この経験から学んだのが、経営学者のダニエル・キム氏が提唱する「成功循環モデル」の重要性す。これは、目先の「結果の質」を求めるのはなく、まず社員同士の「関係性の質」を高めることが、良い「思考の質」と「行動の質」を生み、最終的に良い結果につながるという考え方す。
また、TATは「ビバ属人化」を掲げています。一般的に企業は業務の標準化が推奨されますが、それは離職率が高い会社が誰も業務を回せるようにするための策に過ぎないと考えています。「あなたの代わりはいない」と言われる方が、働く喜びを感じられるはずす。私たちは、社員一人ひとりの個性が最大限に発揮される組織を目指しています。
会社のビジョンは、このネイル業界を立派な業界にし、共に働く仲間を幸せにすること。そして、事業ビジョンとしては、ネイル業界の「インフラ」となることを目指しています。現在はネイルの材料を販売することが主すが、将来的には、出店のための不動産探しから、採用、観葉植物のレンタルに至るま、ネイリストが必要とするあらゆるサービスをワンストップ提供きる存在になりたいと考えています。
実現のために、従業員持ち株会などを通じて、社員も会社の所有者となる仕組みを構築しています。所有・経営・労働が一体となり、全員が自分事として会社の成長に関わっていく。それが私の理想とする会社の姿す。
元々は社会に適合きないと感じていた私すが、自分たちの「好き」や「らしさ」を信じ、それを貫いたこと、会社は再生することがきました。これからも、世間の常識に囚われることなく、自分たちらしいやり方、業界と仲間の幸せに貢献していきたいと考えています。

編集後記
<取材> 辻 太志/大坂尼崎倫理法人会
<撮影> 幸合同会社 代表社員 澤 利一/広報副委員長
2025年10月 No.323 掲載
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。
