ワンスタット株式会社 代表取締役 濵田佳祐氏にインタビューしました。
▼企業情報
社名:ワンスタット株式会社
設立:2019年 2月1日
役職:代表取締役
住所:
ワンスタット桜川/〒556-0022 大阪府大阪市浪速区桜川4-4-10 ニューグランドビル1階
ワンスタット港晴/〒552-0023 大阪市港区港晴4-1-2
ワンスタット海老江/〒553-0001 大阪市福島区海老江6-7-12 ルミエール海老江Ⅱ 101
ワンスタット南森町/〒530-0046 大阪府大阪市北区菅原町9-2八萬ビル1階南
URL:https://1stat.co.jp
▼事業内容
放課後等デイサービス
・運動療育施設
・成長療育型施設
訪問看護ステーション
会社の誕生
ワンスタットは元々、私の知人が経営していた会社で、ある時「独立を考えている」と話した際、その知人が「それなら福祉の会社をやってみないか?」と提案してくださったんです。福祉業界であれば挑戦したいと思い、手を挙げたのが始まりです。
というのも元々特別支援学校で働いていた経験があり、発達障がいのお子さんを指導することにそこそこ自信があったんですね。
当時会社は設立後一年ほどで、なかなか軌道に乗らずな状態でした。軌道に乗りきれていない状況がかえって魅力的に映り、「この会社を成長させたい」という思いを強く持ちました。
現在は 4 期目を迎え、4 店舗を運営しており、来年には 5 店舗目を開店する予定です。
入会のきっかけ
紹介者は、現堺市倫理法人会副専任幹事である前田五大さんでした。 五大さんも福祉事業に携わっているため、しばしば日本の未来や福祉の未来について熱く語りあっていました。その話の中で、「子供だけでは社会は変われない。大人も変わらなければならない」 という話に意気投合しました。つまりそれは、我々事業者がどれだけ直接的に子ども達をサポートし、子ども達が未来に向かって成長していくきっかけを作っても、その環境が自宅になかったり地域になかったりすると子供たちの成長する機会が失われていく。
大人はつい子供を変えようとしますが、そんな大人達こそ変わらないといけない。でなければ良い社会になどならない、ということです。
弊社は、“学校”という場所が少し居づらい子ども達を預かっています。例えば、怒りが抑えきれない子ども、集中力が続きにくい子ども、会話が成り立ちにくい子ども達などが通所しています。ですので、弊社のサービスを受けることを検討している親御さんは「うちの子はこのまま社会に出て大丈夫なのか」という不安を抱えた状態で相談を受けにこられます。つまり我が子を「なんとかしたい」という気持ちがあるんですね。
通い始めると「この子は周りの子達に比べ、○○が出来ていない」とつい出来ていないことばかりに目がいってしましますが、僕はその時に言うんです「1年前の本人と比べてみてください。この子は○○がこんなに出来るようになっていますよ。すごく成長しています」と。これに関しては絶対に言い切れます。子ども達は必ず成長する。必ず1年後2年後、出来ることが増えていく。そこに目を向けてくださいと伝えています。そうすると、あっと親御さんも気付いてくださるのです。「本当だ。1年前よりこんなに出来るようになってる」と。そうしてだんだん大人達も変わっていく。我々の一生懸命子ども達をサポートすることによって、親御さんたちも見方を変えてくださったり、捉え方を変えてくださったり変わろうとしているんだ。
こういった熱意を持った親御さんはどんどんと変わっていってくださいます。
そして質問も熱心にしてくれます。変わりたがらない大人よりも変わろうとする大人にアプローチするという意味でこれも大変やりがいのある仕事です。
こうして、子ども達にも大人達にも良いと思えるような日本の未来を思っているとき、五大さんが倫理法人会を紹介してくれました。 概要を聞いただけで興味を持ち、入会を決意。決意の前に僕は妻にも相談してみたんです。「こんな会があって、入会費はこれくらいで使う時間はこれくらいで…」年間に使う費用、それを上回るくらいの成果が自分ならすぐクリアできる。それも自信がありましたので、妻も入会を賛成してくれました。
具体的な内容は入会してから知ることになりましたが、倫理法人会はまさに「日本創成と自己革新を得られる場所!」とすぐに理解。さらに、これが私の中のパワーワードとなったんです。
なにごとも実践!実践を重ねること、気付くこと。気付いたことを実践すること、また新たに気付くこと。これを繰り返すことで自分自身に自信が持て、目標実現へのスピードがアップしていく。その確認の場でもあるんだと思っています。
転機となるような学びは?入会してよかった?
毎週のように新しい学びがあります。探究すること、参加している方の動きを観察すること、言葉に耳を傾け、経験を共有すること、組織内の動きを見ること、会場の雰囲気を感じ取ることなど、 こうした活動が毎週の学びとなっています。 また、家族関係があまり良くなかった時期には、木村法人SVから倫理指導を受け、今も実践を続けています。
自己革新をするために、新しい習慣を取り入れることはポジティブに行っています。朝4:00に起きて毎日のルーティンをこなす。木村法人SVの指導のおかげで、さらに自分を磨いていくことができ、まだまだ甘い自分に気づけました。
倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス
僕は、年齢がまだ若いこともあって、他の経営者と比べると経験が少ないので、「実践者であり続けること」が重要だと思っています。
経験を積むと指導者の立場になることが多いですよね。指導者側になると自分の実践(自己革新)を忘れ、相手を変えようとしてしまう。これはよくないことかなと思います。
常に実践を続けること…先ほども言いましたが、ずっと同じ環境でいると気付かないことも増え、気付いていてもどうすればいいのかわからなくなる。しかし、日頃から実践を続けることに慣れていればすぐに頭も身体も動く。だから倫理法人会での学びは、「気付けばそれを取り入れる実践」を迷わず取ることがすごくいいと感じています。
日常から気づきを得ること、常に実践者であれ、という言葉を大切に互いに切磋琢磨していきましょう。
今後のビジョン
ずっと強く抱いている思いとして、「日本をもっと良くしたい」という願望があります。当初はミクロの視点からスタートしました。ミクロの視点とは、自分の身の回り、周辺の環境を良くしよう、という意味合いでした。でも日本全体を良くしようと思えば、必要なことではありますが、そんな小さな視野で物事を考えていても何も変わっていかない。もっと視座を上げていかなければと強く思うようになりました。娘が産まれてきたことによって、自分がいなくなった20〜30 年後を見越した未来を考えるようになり、より大きな視野を持つというマクロの視点を持つようになりました。
また、ビジョンとしては、心が優しい人が増え、本当の意味で良いものが世の中に広がることを夢見ています。 倫理法人会を通し、子ども達の成長を通し、実現のために、今後も努力を続けていく所存です。
【取材 福田仁/堺市倫理法人会/幹事】
【撮影 ホウユウ株式会社 プロデューサー 松永友美/堺市倫理法人会/幹事】
取材中、濱田さんの熱心な姿勢が印象的でした。彼の情熱は、私にもやる気を与えてくれました。濱田さんは、その分野に真摯に取り組む、尊敬すべきリーダーです。彼の周りの人々への影響力は、静かながらも力強く、私たちに良い影響を与えています。濱田さんとの出会いは、私にとっても刺激的でした。
【濵田佳祐氏の所属単会/堺市中区倫理法人会】
2024年1月掲載
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。