GENKIな会員企業のご紹介

株式会社K-RENT 代表取締役 亀井潤一郎氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社K-RENT
設立:平成24年6月27日
役職:代表取締役
住所:大阪府堺市北区常磐町2-111
URL:https://www.k-rent.jp

会社の誕生

当社は事故やトラブルが起こった場合に駆けつけるレッカー車や代車を請け負う会社です。有事の際に駆けつけ人を助ける仕事と自負しています。
創業は平成24年6月。最初は正直にいえば「儲かるで」と友人に誘われたことがきっかけでした。しかししばらくして独立せざるを得ない状況に。困りました。お仕事を頂けるツテがないんですから。車の修理工場へ営業に回りましたがなかなか広がらず。2年半かかって「もうダメか」と思った時に、BNIに出会いました。やるからには一生懸命、本気で挑むとなんと売上が5倍以上も伸びたのです。所有する車の台数も15~16台から80台になっていきました。
そして次の流れが見えたんです。それは「心を鍛える」ということです。売上が伸びても…まあ正直こんな性格なので人間性を養わないといまに破綻するんじゃないかと。
もともと雑誌「致知」を購読していたり中国古典や孟子の考えなどにも興味があり、それと同列といいますか倫理法人会の存在は知っていたのでBNIメンバーに「倫理法人会、堺でないのか」と聞いてみたところ、堺市倫理法人会の出原 廣太さんを紹介してくださったんです。

入会のきっかけ

初めての倫理法人会、ちょうど100人MSで方面長の講話でした。内容がなんと夫婦の話!ビジネスの集まりで夫婦の話をするなんて初めてのことでした。しかもその時、実は家内といつも衝突していて悩んでいたのです。「これだ!」と思ってすぐに入会しました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

学びは本当にたくさんあります。まずは人格形成についてです。
倫理は、まず教育が根幹ですよね。教育とは従業員に対してもですが自分自身に対しても「倫理のお役目」を通して自分に返ってくる。会社が良くなるには従業員の状態が良くならなければならない。自分の家族が、パートナーの状態が良くならなければならない。そして自分の状態が良くならなければならない。自分が良くなれば世界も良くなっていく。そこには倫理という学び、「教育」が必要。
自分などまだまだ企業としては小さいのに倫理法人会には大きな企業の社長の話が聞ける機会が多い。それも恵まれているし、そもそも大きな企業の社長がたくさんご入会されているという事実があります。うまくいっていると思っていた大企業。抱える悩みの、なんと大きなことか…。

この度、堺市倫理法人会専任幹事のお役目を全うするにも会社のことがおろそかになっては本末転倒。つまり、ここは「今まで任せ切れていなかったことを、従業員を信じ任せるときが来た」と解釈しました。自分が不在でも会社が回るよう、従業員はもちろん自分も育ったわけです。
今では従業員も倫理を共に学び、共有しています。
この学びがあるのなら安いものだと実感しています。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

アドバイスなどとは言えませんが…
例えば、「継続は技術である」と故・野村監督は言いました。
ぼくはずっと野球をやっていましたので、この言葉はとても響いたんです。
プロはプロ野球を続けさせるためにまず環境を整えます。よく根性論と思われがちですが、何回バットを振るにしても何キロ走り込むにしても、こんなことは惰性では続けられない。「どう続けるか、どう続けられるか」が大事。
つまり、環境を整える。

倫理を通して、いかに継続させるための環境を整えられるか。そこを学べるのも大きなことです。そして続けることによる成功体験が自信に繋がる。それが成果となり、自分にも家族にも会社にも良い影響が広がるというわけです。

今後のビジョン

こういったベースを元に、感覚、感性を共有しながらビジネスとしての繋がりを作りたいんです。
物は物です。誰から買っても同じ物。だけれど「あなたから買いたいんだ」と言ってもらえるようにするには?ひとりひとりの強み、企業の強みは?
そう、選ぶのは本当に自由なんです。まさに「人生は神の演劇」。すべては自分が決めることです。だからこそ、先ほど伝えたように与えられた環境に自分がどう合わせられるかも重要。お客様も未会員の方も、どう「来たい環境」にするか。

会社でも倫理でも結局、成果を上げることではじめて確認できるわけですから、自社の強みを見つけ顧客(会員)を増やすことが本来の目的です。さらにはそのお金をどう使うか?いかに人の役に立てるのか?と考えを発展させる世の中になればいい。

人はできない理由をつくるプロです。
「できない理由ではなく、できる理由を探そう!」そう言い続けたいです。

【取材 松永友美/堺市倫理法人会/幹事】
【写真 PhotoStudio D-One 代表 早川竜一/堺市倫理法人会】

第一印象は「近寄りがたい」「軍隊みたい」と評される亀井さん。実はとてもユーモアで場の空気を読む達人です。今年度、専任幹事を勅命されたことを表明された瞬間、その場に居た全員が気持ちよく納得したことを思い出します。
自社と倫理とをご自身のなかで見事に中和させ、あくまでも目標に向かって突き進むための軸として「倫理の世界」をご活用されているのだと、真っ直ぐに理解することができました。

亀井専任幹事は、堺市倫理法人会の未来への展望やチャレンジもたくさんお話くださいました。自分自身が演劇の主役になれば、間違いなく手に入れられる。そのビジョンは堺市のこれからをご覧くださればわかると思います。そして実現した時は、改めてこの記事を思い出していただきたいです。

【亀井潤一郎氏の所属単会/堺市倫理法人会/専任幹事】
2022年12月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。