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株式会社ティーエルエス 代表取締役社長 髙田和弘氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社ティーエルエス
設立:2005年8月
役職:代表取締役社長
住所:大阪府八尾市太田新町7-25
URL:http://tls-osaka.biz/

▼事業内容
ティーエルエスは人材派遣(人材紹介)と業務請負を中心に全国の企業様の問題解決に全力を注ぎます。私たちは、多数のクライアントのご協力のもと日本全国での人材派遣(人材紹介)並びに業務請負で実績と信頼をいただいてまいりました。これまでプロとして培ったノウハウ(人材教育、改善活動)を活用し、企業様の立場に立ち、課題を理解し解決に向け全力を注ぎます。

会社の誕生

2005年高田紙器株式会社から分社化したのが現在の株式会社ティーエルエスです。
1988年創業の高田紙器は、私より15歳上の従兄である高田祥宏が創業した会社です。現在も高田紙器の代表をしています。彼はとにかく商売がやりたいという独立志向の強い人間で、大学卒業後、箱の会社に就職して3,4年で独立しました。箱の会社は創業30年という古い会社が多く、周囲から「なんで今さら箱の会社で独立?」という声が多かったようです。でも業種にこだわらず商売がやりたいという強い信念から会社を成長させ、のちのティーエルエスにつながったのだと思います。
ティーエルエスは1998年から高田紙器の物流支援事業部としてスタートしました。お客様であるコクヨ様の物流センターの作業が中心でした。そのうちアルバイトの数も東京と大阪で300名を超えてきて、仕事内容と、高田紙器という社名のアンマッチが生じたため2005年にティーエルエスに社名変更しました。
T(高田のT)L(ロジスティックスのL)S(ソリューションのS)を表しております。

入会のきっかけ

入会して14年になります。カナオカ機材の金岡会長のご紹介です。他の勉強会でご縁がありました。会長が、「6時半に来なさい、朝やで」といわれ、「朝ですか?」というやり取りがありました。
初参加の日会の途中いきなり、金岡会長が立ち上がって、「この子今日連れてきたから、入会するからみんな頼むでぇ~」という感じで強烈な入会体験でした。当時32歳で一番若かったですね。

転機となるような学びは?入会してよかった?

いい人が多いという印象でした。朝早くから来られている方は基本的に積極的で、いい人が多いと思います。朝早いというのはそれだけの意味がありますし、東大阪はとにかく人柄の良い人が多かったです。それが第一印象ですね。
学びとしては、万人幸福の栞の内容が素晴らしかった。講話させていただいたときにもお話しましたが、17条の人生は神の演劇、その主役は己自身である。この文章が好きですね。講話の演題は、神の演劇ではタイトルとしておこがましいので「人生の演劇」にしました。
会社で社長といえば主役っぽいんですけど、当社くらいの規模では世間からは、脇役の脇役の脇役なんです。でも脇役だけど楽しく仕事しています。脇役でも自分自身は主役だと思って人生を生きているわけでして、人生を演劇と思えばドラマでは不幸なことがあってそこから逆に盛り上がることが多い。恋愛でもあかんと思っても付き合えることもある。ハッピーエンドとは差分だと思うんです。音楽にしても抑揚がなければ成り立たない。苦難福門にもあるように苦難があって幸福がある。人生を演劇と考えれば仕事がうまくいっている人、うまくいってない人、すべてが主役であり最後はきっとうまくいくということなんだと思います。
もし仮にうまくいかないままだとしても、それも一つの演劇であり、その人が主人公である素晴らしい人生だと思います。
ですから栞の17条はすべてを肯定してもらえるよな文章だと思います。講話でも少し話したのですが万人幸福の栞は、SDGsに似ていると思うんです。SDGsも17で、栞も17条なんです。SDGsの日本語訳は持続可能な開発目標で、ジェンダーレスで、世界の資源を大切にして、出来ることを皆で取り組み、皆幸せになろうよ、という感じで受け取って、栞の中身とほぼ一緒だと思っています。誰もがNOと言えない内容で、逆説的にいえば、普遍的な軸になるものだと確信しております。
入会して本当に良かったです。何を学ぶかも大事ですがそれ以上に誰と学ぶかが大事だと思います。入会時のMSは進行もすごい大声で軍隊方式だったんですがいい人が多く、こんなことを言ったら大先輩方に失礼ですが、人間味がありました。私は小学校、中学校で野球、高校でラグビーをやってました。ケツバット、うさぎ跳びが通じる最後の世代ですね。(笑い)倫友たちと同じ時間を同じ空間でリアルに共有したことは大切な財産になっております。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

私は、倫理法人会のMS活動は、ライザップと、似ていると思ってます。万人幸福の栞のとおりやってればうまくいくことはわかっていても、できないのが人間の弱さです。ライザップも食事制限をしてたんぱく質を取って体重を落としてから筋肉をつけて新陳代謝を上げればよいということは多くの方は知ってます。知っていることと、出来る、やり続けることは価値が違います。目標達成の確率を高める為には伴走者が必要だと思います。
万人幸福の栞を読んで仲間と週1回会うことでその道から外れにくくなり、目指すところに行く可能性が高くなります。仲間と空間を共有することは、オンラインが叫ばれている中で、とりわけ重要な意味があると思います。空気感が大事ですよね。
是非倫理ライザップにおいでください。(^_^)

今後のビジョン

私は今46歳です。30代のころは各種勉強会に数多く参加しておりました。40歳代に入ってからは、その10年間の勉強の検証の意味で事業展開の実践を行っています。経営者として、会社の価値を高めていきたいと思ってチャレンジしております。今行っている物流作業をオペレーション事業と私は呼んでおり、その意味は職場を上手に運営するという意味です。何をやっているかというと、1つの大きな物流センターで200人くらい働いているんですが、人を面接、採用、教育、配置、改善活動、シフト管理などの業務です。そしてお客様の注文の受注量の確認をしながら最終的に納期に間に合わせる。適正人員配置といってその時間に何人が必要かこの工程にどれだけ人が必要か事前に予測して割付したりシフトを組んだりするんです。当然労務管理もからんでくるんで、今日残業してくださいね、とか早出してねとかそういうコントロールもしていきます。こういうオペレーションはどんな企業にも必要で大事だと思います。
このオペレーションのノウハウを生かして、3年前に新しい保育事業、つむぎ保育園を開園しました。

以前から物流職場のスタッフから『子供を出産すると仕事を続けにくい。保育園があったらいいな~』の声もあり、また、当社の可能性を広げる意味もあってのチャレンジでした。
紆余曲折はありましたが、結果としては園長をはじめ、保育士、保育補助、調理師、事務員さんとスタッフに恵まれ、順調に運営させて頂いております。直接、地域の方のお役に立つ仕事、直接、利用者の声が聞ける関係性、又、日々成長したいと好奇心旺盛な園児の姿にも新しい良い刺激を受ける事が出
来ております。
40代はこのようなチャレンジを2、3実行し、当社の可能性と価値を高めたいと思っております。
私が50才になったら、『あれからどうなった?』結果を聞いてください。
失敗しているかもしれませんが、多分、苦難も楽しめているような気がします。

【取材 楠本 欽也/東大阪市倫理法人会/幹事】
【写真 Syoji photo 山本祥司/大阪府倫理法人会/広報副委員長】

今後のビジョンを熱く語る髙田社長。その熱情に圧倒されました。自他ともに認める体育会系。しかしオペレーションを戦略としてとらえ、生産性を向上させていく手法とその実行力は、非凡な才能を感じさせます。また髙田社長は、自動運転やロボット技術、リチウムバッテリーなど意欲的に勉強され、中長期的な視野を持って、いかに会社の価値を高めていくかを追求されています。私が、訪問させていただいて感じたのは、社員の方の明るさと、笑顔でした。栞やSDGsの実践が、職場の雰囲気を良くして、結果として生産性も上がっていく。家庭もすこぶる円満な髙田社長。50歳になった時、訪問するのが楽しみです。

【髙田和弘氏の所属単会/東大阪倫理法人会/副会長】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。