会社の誕生
父が現在の場所で昭和51年に創業したのが「麺坊 蕎麦博」です。
大正時代に考案された製麺機を使う手打ちそば店であり、おかげさまで、これまで多くの方々に親しまれてきました。現在、私は、そこでマネージャーを務めており、また、そば打ち教室の運営にも20年以上携わっています。
振り返れば、小学生の頃から父の仕事を手伝って働いていました。高校を卒業後、本店に入って働きながらいろいろな人生経験も積んで今に至ります。
入会のきっかけ
倫理法人会へ入会する前から経営者の集まりの場には、とても興味を持っていました。経営者の方々の講演会などで、話される内容に感銘を受けることが多々あったからです。もっといろんな経営の方の話をきき、勉強をしたいと思っていました。そんなときに知人から倫理法人会のことを聞いたのです。その時、他の経営者セミナーにはない何か特別なものを感じました。見学に行く前から「入会したい」と強く思ったことを憶えています。
倫理法人会の集まりでは、いろいろな経営者の方からためになるお話を聞くことができます。経営のノウハウ中心の一般的なセミナーと違って、社長さんお一人おひとりがその人ならではのエピソードを語ってくださいます。ある時は、テレビでは絶対に聞けない、涙なくして語れぬような経験談を話された有名人の方もおられました。
これほど多種多様の、しかも心に響くお話を聞ける場は、本当に珍しいと思います。経営者の方々には、ぜひ足を運んでいただきたいですね。
転機となるような学びは?入会してよかった?
個人的に印象深いのは、泉方面長の倫理指導です。「〜しなさい」ではなく、「〜でしょう」「〜ですね」と、自分が一番求めている答えまで優しく導いてくれる感じなんです。
家族関係を相談した時も、それまで気付いていなかった自分の思いに気づき、ポジティブな答えが自然と出てきました。「たらい水の例話」は、欲しければ与えなさいと教えてくれます。私も、人に与えよう!と決心しました。その日から私の人生は大きく変わったと思います。
倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス
倫理法人会では、さまざまな学びがありますが、取り入れてよかったと思うのは活力朝礼です。お店の雰囲気がより明るくなりました。
平日は毎朝5、6人、土日はアルバイトスタッフも入れて7、8人で、開店前に元気よく、みんなで一緒に声を出します。もともと元気なスタッフばかりなのですが、活力朝礼で発声しておくと、お客様への「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のご挨拶も、より明るくスムーズになるような気がします。
朝礼で声を揃え、心を一つにするごとに、スタッフの皆さんへの感謝の思いがわき起こります。
今後のビジョン
アフリカの恵まれない子どもたちの力になりたいと思っています。
6秒に1人の子どもが命を落としているといわれるアフリカでは、貧困が社会問題となっています。貧困の原因の一つは子の親たちの仕事がないこと。求められるのは、雇用の拡大です。そこで私は、そばを使った商品などを取り扱う仕事を作り、現地に提供したいと考えています。
これからも、自分のためではなく人のために心を尽くしていきたいです。人のために自分は何ができるのかを常に考えながら、仕事はもちろん、いろいろなボランティア活動にも積極的に参加していきます。
【取材 幹事 宮脇 茂雄/堺市北区倫理法人会】
【カメラマン 株式会社PhotostudioS 杉谷昌彦/堺市北区倫理法人会】
「麺坊 蕎麦博」の望月氏を取材させていただき感じたのは、良いと思うのは、すぐに取り入れて実践に移すスピードです。倫理法人会の話を聞き、すぐに入会を決められたことや活力朝礼など、即決即断のスピード感は経営にも生かされているのだと思います。
取材の文中には触れていませんが、「麺坊 蕎麦博」は、味の追求には厳しく、さまざまなメディアにも取り上げられています。また、2020年公開予定の映画「鬼ガール!!」にもお店が登場します。
【望月 環苗氏の所属単会 → 堺市北区倫理法人会】
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。