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株式会社 松岡製菓 代表取締役 松岡清德氏にインタビューしました。
 

社名:株式会社 松岡製菓
創業:昭和33年
役職:代表取締役
住所:大阪市住之江区東加賀屋2-13-22
HP :https://www.mangetupon.co.jp

事業内容

焼菓子(満月ポン)の製造・販売

会社の誕生

 

 

戦後、父とおじが2人で飴を製造したのが弊社の始まりです。その後、時代の変化に合わせ、ポンせんや塩せんべいを作り始めました。私は父の後を継ぎ3代目になります。
満月ポンの名前になったのは、アポロ宇宙船が月面着陸したことが話題になった1969年頃のことです。スーパーで売るために、それまでの一斗缶に替わる小分け袋のデザインを考えている際に決まりました。
25年ほど前に、やしきたかじんさんがラジオの番組で紹介してくださってから、一気に知名度が上がりました。当時お住まいだったマンションの下のコンビニで買った満月ポンが美味しかったと言って頂き、売り上げが一気に3倍になったことを覚えています。

入会のきっかけ

 

 

経営者として、もっと視野を広げようと思ったことが入会の動機です。松岡製菓は、いわばずっと家族経営の会社でした。2011年に私が会社を引き継いでからもそれは変わらず、他の経営者の方々と知り合ったり、コミュニケーションをとったりすることがあまりなかったのです。他の企業は、どのような経営をしているのだろうと、経営コンサルタントの方に相談したところ、倫理法人会への参加を勧められました。弊社の所在地は大阪市ですが、地理的に近かった堺市倫理法人会への入会を決めたのです。

転機となるような学びは?入会してよかった?

 

 

一人で何でもしようするよりも、みんなで力を合わせて結果を出す方が上手くいくことを教えてもらいました。
私はもともと製造側の人間だったので、何でも自分でしないと気がすまないところがありました。一人だけで頑張るのではなく、もっと人に任せてみたり、人材育成に努めたりなど周囲の人と協力しようと考えるようになったと思います。
他にも倫理指導では、家の先祖や会社の創始者、親や子どものことを、毎朝考えてくださいと言われました。最初は、直接事業に関係がないように思い、その意義が分かりませんでしたが、続けているうちに不思議と会社の雰囲気も良くなってゆきました。倫理実践を続けるうちに、会社も変わっていったのです。

いろんな人や考えから学ぶことが多くありました。一人で行き詰まっていたものが、こうするのもありだ、こうした方がいいんだと実感することができたと思います。
また、会社を任された時には、経営というものが分かっていなかったと思います。自分ひとりががんばるものだと思っていたのですね。今は、社内を客観的に見られるようになり、経営者、従業員さんがともに納得して物事を前に進められるようになったと感じます。
入会したらすぐに何かが変わるわけではないですけど、長い目でみれば確かな変化を感じることができると思います。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

 

 

最近、気づいたことは、社内の人間関係が良くなれば業績も上がっていくということです。
人間関係を良くするために、倫理で言われている明朗、愛和、起動、それに素直が大切になってくると思います。自分に起こっている不幸の原因や、素直に流れに身を任せられない原因は自分の我であり、それをどう取り除いていくのかを知ることができると思います。
もちろん人間関係で一歩引いて、人に任せるというのは自分にとっても始めは怖いことでしたし、失敗したらどうしようと思って手を出してしまうこともありました。実は、それでは、事業は自分が思うようには進みません。

社内の人間関係を良くすること、従業員さんを成長させることこそが会社の成長に繋がるということをしっかり認識し、そのために行動できるかが大切なことになってくるのではないかと思いますし、そのことを学び、実践する機会になるのではと思います。

今後のビジョン

 

 

今の私の中での目標は年商3億円です。そこから30億、300億、3000億と増やしていきたいと考えています。

年商300億円となるには数種類の商品を販売したり、海外への進出も考えなければいけません。例えば、カルビーさんのかっぱえびせんは、日本国内で40億円売り上げているんですね。そう考えると満月ポン以外の商品開発が必要になります。

まずは工場を増設し、そこで10億ぐらいまで伸ばし、その後、徐々に工場を増やしていければと考えています。海外への話も進んでいて、広告代理店さんをはじめ、国内の輸出業者さんや問屋さんとともに知名度を上げる計画をしています。

インターネットでの販売も、まだ売り上げの数パーセントですが、前年比で140%になるなど期待を感じています。ネット通販限定商品などの販売も含めて、これからの売り上げの一つの柱に育てていきたいと思っています。

【取材 幹事 宮脇 茂雄/ 堺市北区倫理法人会】
【カメラマン スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】

私の仕事は、個人事業の延長のようなもので、なんでも一人でやってしまいがちになっていました。なかなか会社として成長することができないので悩んでいたのですが、松岡氏が言われる社員の成長が会社の成長になるという話がとても腑に落ちました。組織は大きさに関わらず人に任せることが大事なのでしょう。

【松岡清德氏の所属単会 → 堺市北区倫理法人会】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。