社名:株式会社グリーン・アート
設立:昭和33年4月
役職:代表取締役
住所:大阪府豊中市上津島1丁目5番28号
HP :http://www.greenart.co.jp/index.htm/
事業内容
イベント、企業コンベンションなどの仮設ステージの企画、デザイン、製作、操作、舞台演出、テレビ番組のセットなどの大道具、デザイン、製作、施工、操作、舞台美術などの企画、デザイン、製作,操作、舞台演出、各種幕類製作、レンタル、展示会などのブース企画、デザイン、パース、製作、施工、什器製作、レンタル物コーディネイト、商業施設などの装飾プランニング、デザイン、施工、催事演出、什器製作、各種看板、サイン、各種POPなどのプランニング、デザイン、製作、施工、生花、植木、造花によるフラワーディスプレイ、グリーンディスプレイ,季節装飾、公共及び民間ホールの舞台管理(舞台・照明・音響)
会社の誕生
もともと実家は農業を営む傍ら花を作っていましたが、1958年に父が個人造園業として創業。あるとき関西の某テレビ局からスタジオで植栽の依頼があり、それがきっかけで舞台装置の方向で本格的に事業を展開しました。
父も舞台美術の画工に関わる仕事をしていたので、テレビ局や舞台などからも引き合いがあり、今ではイベントや展示会など、幅広く、大道具や美術装飾を通して「感動」のお手伝いをさせていただいております。
私は入社前、東京で広告代理店に勤めていましたが、1992年に帰阪し、2006年、父と叔父に次いで3代目として社長に就任しました。
入会のきっかけ
自分は直感に素直なタイプで、これまでも、自分の周りで起こる、そのときどきの状況を客観的に見つめて、次のステップを選択するということを繰り返してきました。東京で長年広告の仕事をしてきましたが、大阪に戻るときはちょうどバブル期で家業も繁忙期だったこともあり、自分の中でも「求められるところに行く」というとてもシンプルな考えで人生の新たな出発をしました。
だから、倫理法人会へ入会するときもほぼ直感でした。
入会してからは、とても良い出会いに恵まれたと思います。これまでも良いタイミングでいろんな人に助けていただきました。倫理法人会に入ったことで、自分の気持ちがラクになったのも良かったです。今までは、うまくいかないと人のせいにしていたところがありますが、全て自分に置き換えると、社員に対する接し方が変わりました。いろんなことがうまく回り出した気がします。
転機となるような学びは?入会してよかった?
富士高原研修所で行われる2泊3日の研修に参加したときです。
毎日宿舎のトイレ掃除をするのですが、たくさん学びがありました。掃除がちゃんと行き届いているかチェックされるので、ダメ出しも出ます。通り一遍の仕事ではダメだということを学びました。「そんな掃除の仕方、キリがない」と最初は思いましたが、人生だって経営だって毎日進まなければならないわけで、トイレ掃除と同じだと思い知らされました。キレイになるとうれしいし、毎日掃除することが日課になっている。それが大事だと実感しています。
いま、会社のトイレは毎日私が掃除をしています。ひざまずいて便器に向かうといろんなことが見えてきます。上から見ただけでは気づかないところに汚れがあったりすると、目線は一点ではないことに気づかされます。
それと、研修中には、富士山を見ながら砂利の上で正座する時間があります。富士山がとても美しく、荘厳なたたずまいに圧倒される中で静寂な時間を持つことで、表現しきれないほど気持ちが引き締まる感覚を得ました。
研修ではセミナーでいい話をたくさん聞いたはずですが、ほとんど覚えていません(笑)。でも、そうした「身体で実感したこと」はずっと覚えています。そういう時間を持たせてもらえる倫理法人会の組織力に感謝しています。
倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス
端から見ると、倫理法人会と聞くと「面倒そう」など思われがちですが、私は「自分次第」だと思います。実際、私も最初は半信半疑な部分がありました。でも、モーニングセミナーで「万人幸福の栞」を輪読すると、良い発声練習になっています。それまで「朝から声を出す」ことがなかったので、とても気持ちが良いです。自然に毎日の受け答えに「はい」と言えるようになり、短い時間でも「声を出す」というのは自己鍛錬に繋がるなあと感じています。姿勢もよくなった気がするし、背中を丸めた自分を社員に見せることがなくなりました。自分を律する場面としては週1回のモーニングセミナーはとてもよい環境だと思っています。
私がこんな風に体験したように、倫理法人会は「置かれた環境でたくさんのことが学べる」場だと思います。自分を見つめるためにある。そこから何を学ぶかも「自分次第」ではないでしょうか。
今後のビジョン
これからの世の中、どっちにどう進んでいくのか、予想がつきにくい状況です。そんな中でも常にフットワークを軽く、いろんなことに挑戦していきたいと思っています。アンテナを張り巡らせて、1つのことにこだわらず、どんどん新しい付加価値を追求したい。それには、社員と過去の経験を共有できる環境も必要だと思っています。今までのノウハウ、知識が集まった「引き出し」をいつでも取り出せるようなシステム化を考えていきたい。
倫理法人会にも若手会員を増やして、会員の育成にも取り組んでいきたいですね。多くの経営者がより活躍できるよう、私がお膳立てできればと思っています。
【取材 幹事 和佐安之/豊中市倫理法人会 】
【カメラマン スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】
豊中市倫理法人会のみならず、他単会の会員からも慕われる人柄の松本副専任幹事。いつも飄々としているのに時に『えっ?』という意外さをみせるのが大きな魅力だと思います。インタビュー時もまじめな話の中にユーモアを加えてお話しいただきメモを取るのも忘れるくらい。トイレ掃除の『実践』は、職人気質の社員さん達にも伝わり、事業拡大の一因なのだと感じました。
【松本直樹 氏の所属単会 → 豊中市倫理法人会】
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。