株式会社宮田運輸 代表取締役 社長 宮田 博文氏にインタビューしました。
運送会社のイメージは「怖い危ない」などあまり良いイメージではないそうです。
宮田運輸様ではそのイメージを変えたい、そう考えていらっしゃいます。
自己をきっかけに人の温かさを知ったことをお話して下さる宮田社長
ラッピング1号トラック
宮田運輸本社入り口
こどもミュージアムプロジェクトを開始したきっかけ・変化についてうかがいました。
5年前に社長を引き継ぎ業績をあげることに意識がいっていたこと、その焦りと不安から4年前に死亡事故を起こしてしまったこと、その時にまわりの人の優しさや思いやりに触れ心が大切だと気づいたことなどをお話しくださいました。
最低限の管理は必要だが「心で経営しよう!思いっきり理想で経営をしよう!」と決められたそうです。
ある時社員さんがご自身の息子さんの描いたメッセージの入った絵をトラックに乗せていることを知り、こどものメッセージは無条件に心に響く、そう感じたそうです。
そして「怖い危ない」イメージのトラックを活かす方法として、こどもの描いた絵でラッピングすることを考え形にされました。
距離を置かれる存在から写真を撮ってもらったり拝まれたりと近寄りやすい存在に変わり、運転する側の心の持ち方も変わったそうです。
運転士さんにお話をうかがうと
運転士水口さんと宮田社長
「きれいなトラックをいただいているのできれいに保ちたい。洗車時間がかぶることも多いので空いた時間に洗車するようにしている。」とのことでした。大切にされているのがよくわかる瞬間でした。
また運送業では当たり前に行う点呼も形だけのものになりがちとのことで、「無事帰ってきてね」という想いをこめてコーヒーを出すようになったそうです。
コーヒーをいれるタンブラーもそれぞれの家族が描いた世界で一つの絵がラッピングされていました。
幸せを感じ分かちあえる人を育てたい、そして世界が幸せで溢れるようにこのプロジェクトを推進されています
幸せを感じ分かちあえる人を育てたい、そして世界が幸せで溢れるようにこのプロジェクトを推進されています。たくさんの幸せな想いをのせたトラックが増えることを願っています。お忙しい中取材にご協力くださいました宮田運輸の皆様ありがとうございました。
(記:大阪府倫理法人会 広報副委員長 山﨑 紀子)
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。